電源をオフに
眠れない。
寝なきゃいけないのに眠れない。
そんな夜がたくさんある。
いわゆる普通に生きていくのに向かないと思う理由の一つが、寝付きが悪いという点。
どんなに疲れてもバタンキューと言われるような眠り方ができない。
あ、寝てた、と目が覚めるようなことも滅多にない。
学生の頃は眠くて眠くて仕方なかった。
最近ネットの記事で読んだのだけど、10代のうちは早起きするのに向かない身体をしているらしい。知って深く納得した。
それに朝型・夜型の分類はあるらしくて、まあ自信を持って私は夜型だ。
頭のスッキリさが段違いだし。
それにそれに、短時間睡眠も無理だ。
まぁ短時間睡眠はどんな人間にも負荷がかかるらしいけれど、たっぷり寝ないと無理だ。
休めない日が続くと明らかにパフォーマンスが落ちる。
気持ちの面でもう無理、と省エネモードに入ってしまう。自分を守ること第一で生きている。
仕事なんて知ったこっちゃない。己の安寧の方が大事だ。
そんな体質なのに、寝付きは悪い。
そして夜に元気だから夜更かしが好きだ。
読書なんて深夜にこそふさわしい。
朝日を見るとげんなりする。朝日の眩しさは暴力だ。
そうやって眠れない夜を過ごす。
電源をオフにするように眠れたらいいのに。
なぜか歯医者やヘアサロンに行くとものすごく眠くなるし、ものすごく気持ちよく寝落ちする。
宿泊施設でもよく眠れる。
人の家でも熟睡できる。
恋人の横では熟睡できない。
何が妨げになっているのかよく分からないようで、うっすら分かっているようで、
電源をパチリと切って眠りにつけるようになれたらいいのにと思って毎日を過ごしている。